カテゴリー別アーカイブ: 病気・子供の病気

赤ちゃんの目の病気

子供

赤ちゃんは、目が未発達な状態で生まれてきます。

生まれたとき、眼球そのものはほぼ完成していますが、見たものを大脳に伝える機能は未熟で、新生児のときの視力は0・01程度ともいわれています。

その後、生後283ヵ月で左右に動くものを目で追えるようになり、続いて上下に動くものを見るようになります。

お座りができるようになると立体的にものをとらえられるようになり、6才ごろになるとものを見る機能が完成してきます。

このページでは、赤ちゃんがかかりやすい目の病気について掲載しています。

ちゃんと見えているかチェックしてみて

おたふくかぜの症状

赤ちゃんは、ものを見ることの積み重ねで視力を獲得していきます。

視機能が正常に発達するためには、

①斜視などの兆候がなく眼球の位置
が正常である

②遠視、近視、乱視などの屈折異常
がない

③視力が左右等しい

ことが大切です。見え方がおかしくても言葉で訴えることができない赤ちゃんの場合、気づきにくいことも多いものですが、ものを見るときの目つきや角度からようすがおかしいと感じたときは、早めに眼科を受診してください。

また、3才ころには視力測定も可能になりますから、視力検査が行われる3才児健診は、必ず受けるようにしましょう。

先天性鼻涙管閉塞〈涙目〉(せんてんせいびるいかんへいそく)

目やに

主な症状:涙目・目やに

先天性鼻涙管閉塞はこんな病気

生まれつき、涙の通り道が詰まっている

目がしらから鼻への涙の通り道である鼻涙管に、生まれつき薄い膜が残っており、鼻涙管が詰まって涙が鼻に抜けず、目にいつも涙や目やにがたまっています。

先天性鼻涙管閉塞の症状

涙目や目やにが続く

つねに涙目で、目やにがたまっています。また、たまった涙に細菌が感染すると涙嚢炎(るいのうえん)を起こし、目がしらと目の付け根を軽く押すと黄色いうみが出てくることがあります。

先天性鼻涙管閉塞の治療とケア

洗浄やマッサージ、簡単な手術を

抗生物質の点眼や、涙嚢の洗浄やマッサージで治るかどうかようすを見ます。

治らないときは、ブジーという細い針金を鼻涙管に通して膜を破る手術を行います。

睫毛内反症〈逆さまつげ〉(しょうもうないはんしょう〈さかさまつげ〉)

さかさまつげ

睫毛内反症はこんな病気

まつげが角膜を刺激する

赤ちゃんのまぶたは水分や脂肪が多くはれぼったいため、まつげが内側を向いてしまいやすいのです。

そのため、まつげが角膜を刺激して充血や目やになどが出ます。

睫毛内反症の症状

目やにや涙目、目の充血が見られる

しきりに目をこすったり、まばたきのときにうっとうしそうにします。

目が充血したり、涙目になったり、目やにが出ることも。

睫毛内反症の治療とケア

気になるときは眼科へ

成長とともに目のはればったさがなくなってくると、ほとんどは自然に治ります。

目やにや充血がひどかったり、目をしきりにこするときは眼科へ。

点眼薬が処方されます。

斜視〈しゃし〉

斜視

主な症状:目の向きがおかしい

斜視はこんな病気

黒目が内側や外側に寄っている

黒目が内側や外側に寄っている状態で、一方の眼球が内側に寄っている「内斜視」と、外側を向いている「外斜視」、片目が上か下にずれる「上下斜視」があります。

さらに、内斜視には、生後まもなくから1才ごろまでに起きる乳児内斜視、生後6ヵ月ごろから起き、遠視が強いこ
とが原因の調節性内斜視などがあります。

斜視の症状

視力の発達が妨げられる

一方の黒目の中心は対象物のほうを向いているのに、もう一方の目が内側や外側を向いています。

このため、視力の発達に影響が起こります。

斜視の治療とケア

矯正や手術などで治療

両目で正しく見る練習や、斜視のほうで見る機能矯正のほか、症状によっては黒目の向きを正しくする手術を行うことがあります。

仮性斜視(偽斜視)

斜視に見えても本当の斜視でないことがあり、これを「仮性斜視(偽斜視)」と呼んでいます。

赤ちゃんは一般的に鼻の付け根の部分が低く、その部分に皮膚がかぶさって目と目の間が広くなり、内斜視のように見えることがあるのです。

心配なら鼻の付け根をつまんでみてください。

両目とも黒目が真ん中にあるようなら大丈夫です。

成長に伴って顔つきが変わり、鼻が高くなってくると、自然に黒目が目の中央に位置するようになってきます。

こうなると仮性斜視は少しずつ気にならなくなります。

弱視〈じゃくし〉

弱視

主な症状:視力が発達しない

弱視はこんな病気

目のトラブルで視力が発達しない

斜視、遠視、乱視、眼瞼下垂、白内障などの目の病気が原因で、光が網膜まで届かず、視力が発達しない状態です。

視力はものを見ることの積み重ねで発達するため、よく見えない状態が続くと、弱視になってしまいます。

弱視の症状

ものが見えにくいようすがある

よく転ぶ、つまずく、などの勣きが見られたり、近くを見るときに頭を傾けたり、異常に近づいてものを見たりします。

弱視の治療とケア

めがねや訓練で視力を回復

原因を調べ、めがねをかけたり、弱視のあるほうの目でものを見させる矯正法などで視力を回復させます。

早期治療が大事なので、おかしいと思ったら早めに病院へ連れて行ってください。

先天性白内障〈せんてんせいはくないしょう〉

先天性白内障

主な症状:視力が発達しない

先天性白内障ってこんな病気

先天的に水晶体が白く濁る

生まれつき水晶体が白く濁っています。

妊娠初期のママの風疹感染や遺伝でも発症しますが、原因不明のケースも多くあります。

先天性白内障の症状

目つきがおかしく、目でものを追わないことも

水晶体が白く濁り、目つきがおかしいことで気づきます。

片目の場合もありますが、多くは両目に見られます。

ものを目で追わなかったり、眼球が揺れるように動く状態が見られます。

先天性白内障の治療とケア

手術で水晶体の濁りを取ることも

重症の場合は、早めに水晶体の濁りを取る手術をし、術後はめがねやコンタクトレンズで矯正します。

軽症の場合は定期的に検査を受けるだけでいい場合もあります。

先天緑内障〈せんてんせいりょくないしょう〉

先天緑内障

主な症状;視力が発達しない

先天性緑内障ってこんな病気

先天性の異常で眼圧が高くなる

目の中にある房水の出口に異常があり、黒目が圧迫されて視力に影響が出ます。

片目だけのケースと、両目のケースがあります。

先天性緑内障の症状

視力が低下し、転んだりする

眼圧が異常に高くなり、視力が低下します。

転んだり、ものを見るときに異常に近づいたりします。

進行すると黒目が大きくなり、さらにひどくなると、黒目-が白く濁ります。

先天性緑内障の治療とケア

早期に発見して手術で治療

手術で治療。手遅れになると、失明のおそれもあり、早めに発見することが重要です。

目だつ症状が黒目が大きくなることだけというケースもあり、気になるときは早めに眼科へ。

屈折異常【遠視・近視・乱視】くづせついじょう(えんし・きんし・らんし)

屈折異常

主な症状:ものが見えにくい

屈折異常【遠視・近視・乱視】ってこんな病気

目に光が入るときの屈折異常

水晶体の屈折力や眼球の大きさに異常があるため、網膜の上に正しく像を結べず、ものが見えにくい状態です。

症状によって、遠視・近視・乱視の3つのタイプがあります。

屈折異常【遠視・近視・乱視】の症状

タイプによってものの見え方に影響が

遠視……網膜の後ろで像を結ぶため、遠くも近くもよく見えません。

視力が発達しないため、弱視や調節性内斜視の原因になることもあります。

近視……網膜の手前で像を結ぶため、遠くはぼんやりとしていますが、近くははっきり見えます。

乱視……ものがだぶって見えるため、目が疲れやすく弱視の原因になることがあります。

いずれの場合も、ものを見るときの姿勢がおかしい、目つきがおかしい、落ち着かない、つまずいたり転びやすいなど

屈折異常【遠視・近視・乱視】の治療とケア

めがねで視力を矯正

状態に合つためがねで矯正して、目を使う訓練をしながら視力がつくようにしていきます。

強い近視や、左右の視力の差が著しい場合は視力がほぼ完成する6才くらいから矯正を行います。

眼瞼下垂〈がんけんかすい〉

眼瞼下垂

主な症状:まぶたが上がらない

眼瞼下垂ってこんな病気

まぶたの筋肉の異常が原因

まぶたを引き上げる筋肉(眼瞼挙筋)が生まれつき弱く、上まぶたが垂れ下がったままで、上がらなくなります。

眼瞼下垂の症状

まぶたが垂れ下かっている

つねにまぶたが下がったままで、上ま
ぶたが上がりません。

下がりぐあいの程度はさまざまです。

片方の目だけに起こる場合と、両目に起こる場合があります。

眼瞼下垂の治療とケア

視力に影響するときは手術を

まぶたの下がりぐあいで、手術が必要かとうかを決めます。

日常生活に差し支えがなければ、ようすを見ます。

まぶたが瞳孔にかかっている場合は、ものを見ることができず、視力の発達が損なわれるおそれがあるので、早めに手術して治します。

赤ちゃんがいるご家庭は知ってほしい!ペットからうつる病気!

犬や猫の毛には虫が寄生していることがあり、抱いた後にかゆみのある発疹ができることがあります、

また、抜けた毛や皮膚の油などが喘息〈ぜんそく〉などのアレルギー症状を誘発することも・・・

ペットからうつる病気は重症になるケースも多いものです。

赤ちゃんのいる家庭ではペットを飼うことはあまりおすすめできません。

どうしても飼いたいときは、小児科や獣医によく相談してからにしましょう。

サルモネラ菌感染症

サルモネラ菌感染症

主な感染源は、ミドリガメ、セキセイインコなどの鳥類、犬、トリのフンなどです。

ミドリガメに寄生しているサルモネラ菌や、セキセインコなどの鳥類、犬、猫のフンの中にいるサルモネラ菌が手や食品を介して口に入ることによって感染します。

感染すると発熱、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。

赤ちゃんは抵抗力が弱いので、強いショックを起こして危険な状態になることもあります。

発症した場合、抗生物質の服用で治療できます。

予防のために赤ちゃんがミドリガメなどに触った後は石けんでよく手を洗ってください

また、犬や猫は自分のおしりをなめた舌で赤ちゃんをなめることがありますが、サルモネラ菌に感染する心配があるので、犬や猫が赤ちゃんの顔をなめないよう、十分注意してください。

トキソプラズマ感染症

トキソプラズマ感染症

主な感染源は、犬、猫、トリのフンなどです。

犬、猫、トリのフンに付着しているトキソプラズマという原虫(寄生虫)が、口から入ることで感染します。

発熱、発疹、リンパ節のはれのほか、目の網膜(もうまく)や脈絡膜(みゃくらくまく)に炎症が起きて視力が低下したり、視野の一部が欠けたりする視力障害が現れるのが特徴です。

重症になると肺炎や脳炎を引き起こすこともあります。

また、妊娠中に感染し、胎盤を通して胎児に感染すると流産したり、胎児の発達に影響し、青年期になってから視力障害が起きることがあります。

発症したときは、赤ちゃんや子供の場合、網膜の炎症を抑える薬が処方されます。

予防の為には、赤ちゃんが犬や猫を触った後は、石鹸でよく赤ちゃんの手を洗ってください。

また、犬や猫が赤ちゃんの顔をなめないよう、十分に注意する必要があります。

犬の回虫症

犬の回虫症

感染源は犬で、犬に寄生する回虫の卵が手や食べ物を通じで口に入り腸で幼虫になります

そして、小腸の壁を通り抜けてリンパ管や血流に入り、体内のあちこちの臓器に移動します。

幼虫が肺に移動するときに、発熱、せき、喘鳴(ぜんめい)が起こることがあります。

小腸で回虫が増えると腹痛が起きたり、腸閉塞(ちょうへいそく)が起こることも。

成虫が口から吐き出されたり、便の中に出てくることもあります。

発症した場合は、体内から回虫を駆除する薬を服用します。

感染予防のためには、赤ちゃんが犬に触った後は石けんを使ってよく手を洗うようにしてください

猫ひっかき病

猫ひっかき病

感染源は猫で、猫に引っかかれたり、かまれた後、猫のつめや口の中にいるバルトネラ菌という細菌に感染して起こる病気です。

特に、子猫から感染することが多く、夏から秋にかけて発生頻度が高くなる傾向があります。

主な症状は、猫に引っかかれた傷やかまれた傷を中心に赤くはれたり、傷口に水ぶくれができて化膿したりします。

傷ができて2週間ほどたってから、傷に近いほうのリンパ節がはれることもあります。

さらに、熱、頭痛、嘔吐などが見られ、リンパ節のはれは数ヶ月間続きます。

発熱や嘔吐などの症状が出たときは、受診しましょう。

治療には解熱剤や鎮痛剤、抗菌薬などを症状に合わせて使います。

また、予防のために、赤ちゃんが不用意に猫に手を出さないように気をつけてください。

猫にかまれたときは、傷口をよく洗い、消毒しておきます。

オウム病

オウム病

主な感染源は、オウム、セキセイインコ、ハト、カナリア、ニワトリなどの鳥類です。

これらのトリの排泄物に含まれているクラミジア菌を吸うことによって感染します。

ペットのトリにえさを口移しで与えることによって感染する場合もあります。

オウム病に感染すると、5~15日の潜伏期間の後、38度以上の高熱、頭痛、せき、食欲不振、筋肉痛、関節痛、呼吸困難などの症状が見られます。

重症になるとクラミジア肺炎を合併し、呼吸困難や意識障害が見られることもあります。

トリを飼っていて、気になる症状が現れたらすぐに受診しましょう。

病院では症状に合わせて薬で治療します。

また、トリを飼うときは、鳥類はクラミジアを保有している状態が自然であるということを頭に入れておき、鳥との接触や飼育方法について十分注意を払うことが重要です。

最後に

ペットからうつる病気を数パターン紹介しましたが、あくまで代表的な一例です。

赤ちゃんがいるご家庭でペットを飼う時は、基本接触はさせない、ふれたら手洗いをしっかりとする、症状が出たら受診する、こういったことを徹底できない場合は、お子さんがもう少し大きくなるまで様子を見たほうがよいと思います。

おたふくかぜ~耳下腺がはれて、食欲が落ちる~

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おたふくかぜはこんな病気

耳の下からあごにかけてが腫れる

おたふくかぜの症状
ムンブスウイルスの感染で耳下腺(じかせん)が腫れて痛くなる病気です。

正しくは「流行性耳下腺炎」といいます。

腫れるのは片方だけのこともありますが、数日後に反対側も腫れてくることが多いようです。

両方のほおとあごがぷっくりしておたふくのお面のように見えるのがおたふくかぜと呼ばれる由来です。

おたふくかぜにかかると耳下腺だけでなく、しばしばほかのだ液腺(顎下腺〈がっかせん〉・舌下腺〈ぜっかせん〉)も同時に炎症を起こします。熱は38~39度ぐらいになることもありますが、出ないことも。

はれた部分は、ふれるとややかたくなっていて痛みを伴いますが、2~3日目がピークで、その後1週間~10日で治まります。

ムンプスウイルスは、耳下腺やだ液腺だけでなく、すい臓や睾丸(こうがん)、卵巣などの内分泌腺(ないぶんぴつせん)、脳や髄膜(ずいまく)、脊髄(せきずい)などを侵し、合併症を起こすことがあります。

1才になれば、任意ですが予防接種を受けることができます。

合併症の心配も多いので、受けておくといいでしょう。




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おたふくかぜの症状

耳の下のはれと痛み、発熱が現れる

おたふくかぜの症状
ウイルスに感染してから2~3週間後に、耳の下からあごにかけての部分がはれてきて、押すと痛がります。

左右同時にはれることも多いのですが、最初は片方だけはれ、1~3日後にもう一方がはれてくる場合もあります。

その一方で、感染してもほとんど症状が出ないケースも3~4割ほどあります。

症状があまり出ず、かかったかどうかはっきりしないときは抗体検査を受けるといいでしょう。

無菌性髄膜炎や難聴などの合併症に要注意

おたふくかぜで注意したいのは、合併症です。

発病して4~10日たっても熱が下がらず、頭痛や嘔吐(おうと)などの症状が伴うときは、無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)を併発していることも考えられるので、すぐに病院へ。

また、すい臓の炎症のために強い腹痛が起こることもありますが、耳下腺のはれが引くころには治ります。

そのほか、難聴の後遺症を残すこともあるので、呼んでも振り返らない、テレビの音をしきりに大きくしたがる、など聴覚に異常が見られたら、病院で聴力の検査をしてもらいましょう。

思春期以降に感染すると、男の子は睾丸炎、女の子は卵巣炎を起こすことがあります。

おたふくかぜの治療とケア

やわらかく食べやすいメニューを工夫して

だ液腺が炎症を起こしているため、だ液が出にくく消化能力も落ちています。

ものをかむときにはれたところが痛むため、スープやプリンなど、やわらかく、のどごしのいいメニューを用意してあげましょう。

口の中が荒れやすくなっているので、食後の湯冷ましや麦茶を与えて清潔にしてあげてください。

はれや痛みがあるときは冷やしてあげて

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いやがらなければほおやあごなどに冷たいタオルなどを当て、はれた部分を冷やすといいでしょう。

はれが引くまでは外出を避け、家で静かに過ごします。

お風呂は熱が下がって1日経ってから入るようにしてください。

合併症の心配もあるので、必ず受診しましょう。

病院では、痛みが強いときは鎮痛剤が処方されるなど、対症的な療法が行われます。




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水ぼうそう~かゆみのある水泡が全身にできる~

水ぼうそう

水ぼうそうってこんな病気

強いかゆみのある水疱が全身にたくさんできる

水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルスによる感染症で、潜伏期間は約2週間。

患者のくしゃみやせきを通して、あるいは発疹に接触することでうつります。

非常に伝染力が強いため、兄弟がかかるとほとんどうつりますし、保育園や幼稚園での集団感染も良く見られます。

かかり始めには虫さされのような赤い発疹が現れます。

38度ぐらいの熱が出ることもありますが、出ないこともあります。

発疹は半日~2日ほどで全身に広がり、強いかゆみのある水疱に変わり、それがつぶれて黒いかさぶたになっていきます。

まれに水痘脳炎、ライ症候群などの合併症が起こることがあります。

水ぼうそうそのものは、発疹が出てから1~2週間で治りますが、治っても水疱帯状疱疹ウイルスは体の中で生きていて体調を崩したときなどに、神経に沿って激しい痛みを生じる帯状疱疹になって現れることがあります。




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水ぼうそうってどんな症状?

  • 発熱
  • 発疹

強い発疹がかゆみの強い水ぶくれに

直径2~3cmくらいの赤い発疹が頭皮や顔、おしりやおなかなどに現れ、半日ほどで全身に。

発疹は数時間~半日の間に徐々に透明な水疱へ変わっていきます。

熱は出ないこともありますが、出ても37~38度程度です。

水疱のでる程度には個人差があり、頭皮、外陰部(がいいんぶ)、口の中、まぶたの裏側などにできることもあります。

かゆみが強いので機嫌が悪く、かきむしってしまうので注意が必要です。

水疱はしだいに乾いてかさぶたに

水疱は3~4日もするとしだいに乾き、黒っぽいかさぶたに。

のピーク時には、赤い発疹、水疱、かさぶたが入り混じった状態になりますが、1~2週間の間にはすべての水疱がかさぶたに変わっていきます。

発疹にふれることでもうつるので、すべての水疱がかさぶたになるまで外出は控えましょう。

ごくまれですが、合併症として、水痘脳炎、ライ症候群などが起こることがあります。

命にかかわるので、意識がなくなったり、けいれんが見られたらすぐに病院へ行きましょう。

水ぼうそうの治療とケアの方法って?

水疱のかきこわし対策がケアのポイント

かゆみを抑え、水疱をかきこわさないように注意するのがケアのポイントです。

つめが伸びていないかチェックし、つめを短く切っておきます。

赤ちゃんがいやがらなければ手袋をはめておいてもいいでしょう。

病院では、かゆみが強いときには抗ヒスタリン剤入りの軟膏が、すでにかきこわしていて化膿する心配があるときは抗生物質入りの軟膏や飲み薬が処方されます。

軟膏の一つひとつの水疱にていねいに塗ってください。

口の中に水疱ができているとしみるので、刺激物や熱いものは避け、やわらかくのどごしのいいものを与えましょう。

感染のごく初期なら、アシクロビルという抗ウイルス剤で発疹を抑える治療をすることもあります。

水疱がかさぶたになるまでは入浴はひかえ、おしりをシャワーで流す程度に。

また、、水疱がつぶれると衣類や寝具が汚れるので、肌着やパジャマをこまめに着替え、シーツや枕カバーも汚れたら取り替えてあげてください。

1才を過ぎたら任意で予防接種を

1才になれば、任意で予防接種を受けることができます。

予防接種をうけても1~2割り程度の赤ちゃんは自然感染することがありますが、かかったとしても予防接種を受けておけば症状はかるき症状は軽くすみます。




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感染する病気~乳幼児に感染する病気の基礎知識~

感染症

病原体が侵入して起きる病気

感染症とは、体内にウイルスや細菌、真菌などの異物が入って起こる病気です。

感染で様々な症状が起きるのは、異物=抗原に体が防御しようと働くため。

たとえば、熱が38度以上になると体内に侵入したウイルスの繁殖が抑えられ、39度を超えると白血球がより異物を攻撃しやすくなることがわかっています。

また、せきや鼻水には病原体を放出する役割があります。

つまり、発熱やせきなどの症状は、どれも体が侵入した病原体と闘っている証なのです。

また、病原体により、発疹や目の充血など、その病気特有の症状が現れる場合もあります。

ただ、中には病気に感染しても「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」といって症状が現れない例も。

かかっても、ごく軽くすむケースもあります。

感染する病気は自然に治るものも多い

病気と闘っている間、体の中では病原体に対する免疫も作られています。

そのため、多くの感染する病気は、特に薬を使わなくても自然に治っていきます。

ただ、体は病原体に対して過剰に反応する傾向があり、たとえばのどの炎症が強すぎるときなど、症状を和らげたほうがラクになることも。

そんな時、医師は症状に合わせた薬を処方することもあります。

また、直接ウイルスや細菌に効く薬がある病気では、抗ウイルス薬や抗生剤での治療が施されたりもします。

赤ちゃんは感染症にかかりやすい

赤ちゃんは大人と比べて感染症にかかりやすいのですが、それはまだ病原体に出会ったことがなく、免疫がほとんどないためです。

ただし、ママから免疫を受け継いで生まれてきますから、小さなうちはあまり病気にかかりません。

しかし、その免疫は徐々に減っていき、生後5~6ヵ月を過ぎると感染症にかかりやすくなります。

このころ、赤ちゃんも公園に出るなど行動範囲が広がり、ママ以外の人と接する機会が増えるためでもあるのでしょう。

また、ママから受け継いだ免疫は、ママがかかったことがある病気の免疫に限られます。

結核や百日(ひゃくにち)ぜきのように、そもそも免疫が伝わりにくい病気もあります。

ですから、生後5~6ヵ月以前でも病気にかかることもありますし、低月齢でかかると概して思い症状になりがちです。

感染経路はせきやくしゃみによる飛沫感染が多い

多くの感染する病気は、人から人へうつります。

ウイルス感染はせきやくしゃみ、鼻水により病原体が体の外に飛び散り、それを吸い込むことによりうつる飛沫感(ひまつかんせん)がほとんど。

またウイルスや菌を含んだ鼻水、目やにをふいたティッシュ、タオル等にふれたために、病原体が口から入る場合もあります。

日本脳炎など、中には動物や昆虫を介して感染する病気も。

また、破傷風(はしょうふう)のように菌が土中にいて、感染する場合もあります。

せきやくしゃみなどで感染する病気を防ぐには難しいのですが、中には予防接種のワクチンで防ぐことが可能な病気もあります。

ワクチンがある病気は、いずれも自然に感染すると命にかかわったり重大な後遺症を残すおそれのある病気ばかり。

赤ちゃんは感染すると重症になりがちですから、ワクチンで予防できるものはぜひ防いであげたいものです。




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感染する病気一覧~特に幼児期~

かぜ症候群(急性上気道炎)

上気道でウイルスが炎症を起こす

主な症状:発熱・せき・鼻水・下痢・嘔吐

詳しくはこちら

突発性発疹症

突然の高熱と全身の発疹が特徴

主な症状:発熱・発疹

詳しくはこちら

はしか(麻疹)

高熱が続き、合併症も心配な感染症

主な症状:発熱・発疹・せき・鼻水・目の充血

詳しくはこちら

風疹(三日ばしか)

軽いはしかのようだが、あなどれない

主な症状:発熱・発疹

詳しくはこちら





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風疹(三日ばしか)~軽いはしかのようだが、侮れない~

風疹と予防接種

風疹(三日ばしか)ってどんな病気?

ほとんど2~3日で治るが、合併症を起こすことも

「三日ばしか」とも呼ばれるように、はしかに良く似た症状で発疹も全身に出ますが、はしかほど重症にならず、熱も発疹も2~3日で治ります。

原因は風疹ウイルスでくしゃみやせきなどによって飛沫感染(ひまつかんせん)します。

はしかの場合、高熱が出て3~4日したら発疹が出ますが、風疹の場合は発熱と同時に発疹が出てきます。

首や耳の下のリンパ節が腫れるのも特徴です。

軽くすむことが多いのですが、まれに風疹脳炎や関節炎などの合併症を起こすこともあります。

また、妊娠初期にかかると、お腹の中の赤ちゃんが難聴、白内障、心臓病などを伴う先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)を発症することがあります。

風疹(三日ばしか)はどんな症状?

風疹(三日ばしか)の主な症状

  • 発熱
  • 発疹

発熱と同時に発疹が。リンパ節の腫れも見られる。
風疹の症状
感染してから2~3週間すると、38度前後の発熱とほぼ同時に小さな赤い発疹が全身に広がります。

リンパ節も腫れるため、首や耳の下にふれると小指の先くらいの大きさのグリグリができているのがわかります。

白目が赤く充血したり、のどが赤くなって痛んだり、軽いせきが出ることもありますが、2~3日すれば熱も下がり、発疹もあとを残さずきれいに消えていきます。

ほとんどの場合、軽くすむことが多いのですが、気をつけたいのがウイルスが脳に入って起こる風疹脳炎です。

意識がぼんやりするような症状が見られたら、すぐに病院に連れて行きましょう。

また、血小板減少性紫斑病、関節炎などの合併症を起こすこともあるので、完治するまでは安静を心がけましょう。




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症状がほとんどでないケースも

症状が軽いと熱もほとんど出ず、発疹もごくわずかなため、ウイルスに感染したことに気づかないで終わってしまうこともあります。

これを「不顕性感染」と呼んでいます。

かかったかどうかはっきりしないようなときは医師に相談し、抗体検査を受けるといいでしょう。

風疹(三日ばしか)の治療とケアについて

発疹が消えるまでは家で安静に

熱が高いときには水分補給を十分にします。

赤ちゃんがかかった場合、合併症はほとんどなく、軽くすむことが多いのですが、熱がなくても発疹が消えるまでは外出を控え、家で静かに過ごさせましょう。

発疹は多少かゆみを感じることもありますが、強くかきすぎるとますます赤くなるので、かかせないように注意してください。

風疹ウイルスは感染力が強いので、発疹のあるうちはお友達との接触を避け、保育園などに通っている場合はお休みさせましょう。

妊婦さんと接触させないのもマナーです。
風疹と妊婦さん

予防接種で感染を防ぐことができる

風疹は感染力が強い病気ですから、地域的に流行することもあります。

予防接種は、1才になると受けられるので、2才になるまでに必ずワクチンを接種するようにしましょう。

なお、予防接種を受けた子供からうつる心配はないので、ママが妊娠中でも安心して受けさせてください。





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はしか(麻疹)~高熱が続き、合併症も心配な感染症~

子供のはしか

はしか(麻疹)ってこんな病気

高熱が出て全身に発疹が。重い合併症が現れることも

麻疹ウイルスが、くしゃみやせきを通して鼻やのどの粘膜についてうつります。

潜伏期間は10~12日くらいで、その後、38度前後の発熱とともに、せきやくしゃみ、鼻水といったかぜに似た症状が現れます。

その後、目が充血したり、口の中に発疹ができたり、皮膚に赤い発疹が出て全身に広がるなどの症状が現れます。

気をつけたいのが合併症で、麻疹ウイルスによる肺炎、気管支炎、中耳炎(ちゅうじえん)などが起こる心配があります。

特に、他の病原菌が感染して細菌性肺炎になると重症になります。

また、非常にまれですが、ウイルスが脳に侵入して麻疹脳炎を併発すると、けいれんや意識障害を起こし、治ってもまひや知的障害などの後遺症を残す場合があります。

時には命にかかわることもあるので、注意が必要です。

さらに、完治して4~5年後に亜急性硬化性全脳炎(あきゅうせいこうかせいぜんのうえん)を起こすことも。

これは、知能の低下、けいれん、意識障害などの症状が徐々に出てくる病気です。

はしか(麻疹)はどんな症状?

はしか(麻疹)の主な症状

  • 発熱
  • 発疹
  • せき
  • 鼻水
  • 目の充血 など
始まりは、かぜに似た症状

かかり始めの2~3日は38度前後の発熱、せき、鼻水、目やになど、かぜに似た症状が現れます。

3~4日目になると、それまでのかぜのような症状が一変し、目が充血し、ほおの内側の粘膜に小さな口内炎のような白っぽいぷつぷつが数個から数十個現れます。

これはコプリック斑と呼ばれるはしか特有の症状で、はしかの早期発見に役立ちます。
コプリック斑

再度の高熱とともに全身に赤い発疹が現れる

3~4日続いた熱はいったん下がりかけ、その後半日から1日後に再びあがり始めます。

このころから、小さな赤い発疹が耳の後ろあたりから出始め、胸、おなか、背中から手足の先へと出て、3~4日もすると全身に広がります。

その間も高熱が続き、顔がはれぼったくなったり、口の中がただれたり、目の充血や目やに、下痢などの症状が見られることもあります。

せきも激しく、赤ちゃんはぐったりします。

はしかの経過

発病後7~10日たつと熱が下がり、食欲が出て少し元気になりますが、完全に体力が回復するのは熱が下がって2週間くらいたってから。

赤い発疹は茶色くなり、1ヶ月ほどで消えていきます。




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はしか(麻疹)の治療とケアの方法は?

熱が下がり発疹が消えるまでは第一安静に

麻疹ウイルスに有効な薬はなく、症状に応じた治療が中心になります。

中耳炎や肺炎など、2次的に起きる細菌感染の予防のため、抗生物質も処方されるので、医師の指示通りに飲ませてください。

熱が高かったり、全身症状が悪いときは入院する場合もあります。

熱が下がり発疹が薄くなるまでは、家の中で安静に。

高熱が続くので、脱水症状を起こさないためにも水分をたっぷり与え、温めすぎや着せすぎに注意して熱を発散させるようにします。

入浴は熱が下がって3~4日経ってからにしましょう。

1才になったら予防接種を

はしかは感染力が強い病気なので、1才になったら必ず予防接種を受けましょう。

まだ予防接種を受けないうちに、はしかにかかった子供に接触した場合は、1歳未満の赤ちゃんなら接触後6日以内にガンマグロブリンを注射することで、1才以上なら接触後72時間以内に予防接種を受けることで発病を予防したり、軽くすませることができます。

まずは、すぐに医師に相談してください。





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突発性発疹症~突然の高熱と全身の発疹が特徴~

突発性発疹症

突発性発疹症(とっぱつせいほっしんしょう)はこんな病気

赤ちゃんの初めての発熱として多い病気

突然の高熱で発病して、熱が下がると同時に赤くて細かい発疹がパラパラでてきます。

2才ごろまでの乳幼児に特有の病気で、特に生後4~5ヵ月から1才までの時期に多く見られます。

生後初めての発熱がこの病気という赤ちゃんも多いことでしょう。

約90%は1才以下に発症し、1歳の時点ではほぼ100%の赤ちゃんが免疫を持っているとされます。

つまり、1才になるまでにはすでに感染しているということです。

感染はしていても症状が現れない不顕性感染も多いのです。

原因は主にヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)です。

人のだ液中に潜んでいることから、赤ちゃんに口移しや同じ食器で食べ物を与えることによって感染するのではないかとも考えられています。

HHV-6の他HHV-7やエコ-18というウイルスでも同様の症状が現れるため、突発性発疹症に何回かかかることもあります。

突発性発疹症はどんな症状がでるのか?

突発性発疹症の症状

  • 発熱
  • 発疹
突然熱が出て、熱が下がると同時に発疹が現れる

突発性発疹症の症状

元気だった赤ちゃんが突然39~40度の高熱を出します。

鼻水やせきといった症状はほとんど見られません。

高熱にびっくりするかもしれませんが、熱のわりに赤ちゃんの機嫌は悪くなりません。

熱は高いまま3~4日続き、突然下がります。

それと同時か翌日あたりに、赤くて細かい発疹が、顔、おなかや背中などの体幹から出始めます。

かゆみはありません。

発疹は2~3日間は目立ちますが、徐々に茶色いしみになり、そのうち消えていきます。




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熱の上がり始めのけいれんに注意!

熱の出始めに熱性けいれんを起こす赤ちゃんもいます。

初めてけいれんを起こしたときは、あわてず様子を観察し、落ち着いたらなるべくその日のうちに受診しましょう。

赤ちゃんによっては母乳やミルクの飲みが悪くなったり、夜泣きをすることもあります。

下痢や嘔吐を伴うケースも20%程度ありますが、ほとんどの場合4~5日で治ります。

突発性発疹症の治療とケアは?

まずは水分をたっぷり与え、安静に

高熱が出ている間は汗をかき、水分不足になりがちです。

こまめに水分を補ってあげましょう。

湯冷ましや麦茶などを少しずつ、何回にも分けて飲ませましょう。

熱が高いときは衣類を1枚減らしたり、寝具を薄いものに替えるなど、涼しく快適に過ごせるように工夫してください。

発疹が消えるまでは室内で安静に過ごし、発疹のあるうちは入浴を控えます。

熱が出たら、まず小児科へ

突発性発疹症との診断が確定するのは、熱が下がって発疹が出てからです。

この間は他の病気の可能性も否定できないので、ママの判断で、「生後初めての高熱=突発性発疹症」と決めつけず、熱が出た時点で一度小児科へ行きましょう。




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かぜ症候群(急性上気道炎)~上気道でウイルスが炎症を起こす~

赤ちゃんの病気

かぜ症候群(急性上気道炎)ってこんな病気

上気道がウイルスの感染によって炎症を起こす

鼻からのど、気管の入り口にかけての上気道が炎症を起こした状態を総称して

「かぜ症候群」=「かぜ」

と呼んでいます。

細菌が原因のこともありますが、ほとんどはウイルスが原因です。

ウイルスが鼻やのどの粘膜から侵入すると炎症反応が起き、鼻水、鼻詰まり、せき、喉の腫れ、発熱や嘔吐、下痢などの症状となって現れます。

炎症の起きる部位によっては、急性鼻炎、急性咽頭炎(きゅうせいいんとうえん)、急性気管支炎などと呼ばれることもあります。

かぜの症状がこれほど多いのは、原因となるウイルスが引き起こす症状にそれぞれ特徴があるからです。

ウイルスは200種類以上あるとも言われ、秋から冬にかけてはやるもの、夏にはやるもの等様々です。

くしゃみやせきでだ液が飛び散ったときなどに人から人へうつる為、流行期には抵抗力の弱い赤ちゃんを人ごみに連れ出さないといった予防策も大切です。

主な症状はどういったものがあるのか?

主な症状

  • 発熱
  • せき
  • 鼻水
  • 下痢
  • 嘔吐

かぜをひいた子のそばで遊んだり、かぜの季節に人ごみに出てウイルスに感染した場合、1~3日後に鼻水、鼻詰まり、せき、微熱などの症状が出始めます。

のどを診察すると赤く腫れていることも。

その後、しだいに熱が上がって呼吸や脈拍が速くなる、鼻が詰まって母乳やミルクが飲みづらくなる、ゼロゼロとタンが絡まったようなせきをするなどの症状が見られるようになりますが、多くの場合、ピークはひき始めの2~3日間。

その後は自然に少しずつ軽くなり、1週間ほどで治ります。

下痢や嘔吐、発疹などの全身症状が出ることも

ウイルスが胃や腸に感染すると、下痢や嘔吐など、消化器に症状が出ることがあります。

下痢や嘔吐が続くと体の水分が不足して脱水になることもあるので、注意が必要です。

ウイルスの種類によっては口の中や皮膚に発心ができたり、目が充血したり、目やにが出たりすることも。

関節痛や全身の倦怠感(けんたいかん)といった症状が出ることもありますが、赤ちゃんの場合、うまく表現できないのでひどく泣いたり、ぐったりしたり、食欲がなくなったりしてきます。




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治療とケア

病院ではそれぞれの症状に合わせた薬が処方される

熱がそれほど高くなくても、せき、鼻水などかぜの症状が強いとき、嘔吐や下痢があるとき、1歳未満の赤ちゃんでかぜの症状が出たときは受診します。

病院では症状に合わせて解熱剤、鼻水を止める薬、せき止め薬、気管支拡張剤、たんを溶かす薬などが処方されます。

また、二次感染による気管支炎、肺炎、急性中耳炎などの合併症を予防するために抗生物質が出されることもあります。

医師に十分に説明を聞き、目的や使い方を理解した上で指示通りに使いましょう。

水は欲しがるだけ飲ませてあげると良い!

家庭でのケアのポイントはこまめな水分補給。

湯冷まし、麦茶、果汁、ベビー用イオン飲料などを少しずつ、何回にも分けて飲ませましょう。

母乳やミルクは欲しがるだけ与えます。

食欲がないときは、おかゆやスープ、ゼリーなど、口当たりがよくツルンと飲み込めるものを。

熱の出始めは寒気がするので温めて。

熱が上がりきると体がほてって熱くなるので、衣類や寝具を薄いものに替えて涼しくします。

いやがらなければ額やわきの下、ふとももの付け根などを濡れタオルなどで冷やしてもいいでしょう。





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