ペットからうつる病気

犬や猫の毛には虫が寄生していることがあり、抱いた後にかゆみのある発疹ができることがあります、

また、抜けた毛や皮膚の油などが喘息〈ぜんそく〉などのアレルギー症状を誘発することも・・・

ペットからうつる病気は重症になるケースも多いものです。

赤ちゃんのいる家庭ではペットを飼うことはあまりおすすめできません。

どうしても飼いたいときは、小児科や獣医によく相談してからにしましょう。

サルモネラ菌感染症

サルモネラ菌感染症

主な感染源は、ミドリガメ、セキセイインコなどの鳥類、犬、トリのフンなどです。

ミドリガメに寄生しているサルモネラ菌や、セキセインコなどの鳥類、犬、猫のフンの中にいるサルモネラ菌が手や食品を介して口に入ることによって感染します。

感染すると発熱、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。

赤ちゃんは抵抗力が弱いので、強いショックを起こして危険な状態になることもあります。

発症した場合、抗生物質の服用で治療できます。

予防のために赤ちゃんがミドリガメなどに触った後は石けんでよく手を洗ってください

また、犬や猫は自分のおしりをなめた舌で赤ちゃんをなめることがありますが、サルモネラ菌に感染する心配があるので、犬や猫が赤ちゃんの顔をなめないよう、十分注意してください。

トキソプラズマ感染症

トキソプラズマ感染症

主な感染源は、犬、猫、トリのフンなどです。

犬、猫、トリのフンに付着しているトキソプラズマという原虫(寄生虫)が、口から入ることで感染します。

発熱、発疹、リンパ節のはれのほか、目の網膜(もうまく)や脈絡膜(みゃくらくまく)に炎症が起きて視力が低下したり、視野の一部が欠けたりする視力障害が現れるのが特徴です。

重症になると肺炎や脳炎を引き起こすこともあります。

また、妊娠中に感染し、胎盤を通して胎児に感染すると流産したり、胎児の発達に影響し、青年期になってから視力障害が起きることがあります。

発症したときは、赤ちゃんや子供の場合、網膜の炎症を抑える薬が処方されます。

予防の為には、赤ちゃんが犬や猫を触った後は、石鹸でよく赤ちゃんの手を洗ってください。

また、犬や猫が赤ちゃんの顔をなめないよう、十分に注意する必要があります。

犬の回虫症

犬の回虫症

感染源は犬で、犬に寄生する回虫の卵が手や食べ物を通じで口に入り腸で幼虫になります

そして、小腸の壁を通り抜けてリンパ管や血流に入り、体内のあちこちの臓器に移動します。

幼虫が肺に移動するときに、発熱、せき、喘鳴(ぜんめい)が起こることがあります。

小腸で回虫が増えると腹痛が起きたり、腸閉塞(ちょうへいそく)が起こることも。

成虫が口から吐き出されたり、便の中に出てくることもあります。

発症した場合は、体内から回虫を駆除する薬を服用します。

感染予防のためには、赤ちゃんが犬に触った後は石けんを使ってよく手を洗うようにしてください

猫ひっかき病

猫ひっかき病

感染源は猫で、猫に引っかかれたり、かまれた後、猫のつめや口の中にいるバルトネラ菌という細菌に感染して起こる病気です。

特に、子猫から感染することが多く、夏から秋にかけて発生頻度が高くなる傾向があります。

主な症状は、猫に引っかかれた傷やかまれた傷を中心に赤くはれたり、傷口に水ぶくれができて化膿したりします。

傷ができて2週間ほどたってから、傷に近いほうのリンパ節がはれることもあります。

さらに、熱、頭痛、嘔吐などが見られ、リンパ節のはれは数ヶ月間続きます。

発熱や嘔吐などの症状が出たときは、受診しましょう。

治療には解熱剤や鎮痛剤、抗菌薬などを症状に合わせて使います。

また、予防のために、赤ちゃんが不用意に猫に手を出さないように気をつけてください。

猫にかまれたときは、傷口をよく洗い、消毒しておきます。

オウム病

オウム病

主な感染源は、オウム、セキセイインコ、ハト、カナリア、ニワトリなどの鳥類です。

これらのトリの排泄物に含まれているクラミジア菌を吸うことによって感染します。

ペットのトリにえさを口移しで与えることによって感染する場合もあります。

オウム病に感染すると、5~15日の潜伏期間の後、38度以上の高熱、頭痛、せき、食欲不振、筋肉痛、関節痛、呼吸困難などの症状が見られます。

重症になるとクラミジア肺炎を合併し、呼吸困難や意識障害が見られることもあります。

トリを飼っていて、気になる症状が現れたらすぐに受診しましょう。

病院では症状に合わせて薬で治療します。

また、トリを飼うときは、鳥類はクラミジアを保有している状態が自然であるということを頭に入れておき、鳥との接触や飼育方法について十分注意を払うことが重要です。

最後に

ペットからうつる病気を数パターン紹介しましたが、あくまで代表的な一例です。

赤ちゃんがいるご家庭でペットを飼う時は、基本接触はさせない、ふれたら手洗いをしっかりとする、症状が出たら受診する、こういったことを徹底できない場合は、お子さんがもう少し大きくなるまで様子を見たほうがよいと思います。