アロマが導く7つの効能と絶対やってはいけない使用法

皆さん、アロマテラピーという言葉は聞いたことがありますか?

アロマテラピーとは「芳香療法」です。

植物の香りを用いて心身の不調を癒したり、生活の中でクリーニングに用いて殺菌してきれいにしたり、実はとっても私たちの生活のお供にぴったりで役立つ優れものなのです。

私が最初にアロマテラピーに興味を持ったのは、リゾート地のスパの写真を見たときでした。

美しい海や花の中で、気持ちよさそうに寝そべっている女性の写真でした。

その当時の私は、公私ともに疲れきっていて、癒しを求めていたのだと思います。

写真の中からは南国の良い香りが感じられました。そして、勇気をもってアロマのスクールに申し込んだのです。

実際に習ってみると、エッセンシャルオイル(植物から抽出されたオイル)にはものすごい数の種類があり、私がぼんやりとイメージしていた世界とは違い、化学的な世界でした。

なんとなくいい香りを嗅いで癒されたいな、と思っていたのですが、実際のアロマテラピーは、もっと化学とか、実験とか、そういったところからの、実用的なものでした。

でも、その分、この症状の時には、このエッセンシャルオイルとこのエッセンシャルオイルをブレンドしてみよう、とか、気分を変えたい時はこのエッセンシャルオイルを使おうとか、自分の知識を生活に取り入れていくことは、とても新鮮で楽しいものでした。

もちろん、自分の好き嫌いの感性で選ぶのも楽しいです。知識を工夫して好みに変えていく、化学から芸術へ変化させるようなおもしろさがあります。

アロマテラピーを生活に取り入れてから、自分の世界の色がカラフルになりました。

最近は、新型コロナウィルスの流行や自然災害、世界からは戦争やデモのニュース、学校でも会社でも対人関係の揉め事等、最近目にするニュースは、暗く、ストレスフルなものが多いように感じます。

気軽に外出もし辛いですし、病院にも行く回数も減っている方が多いと聞きます。

そこで、きっとアロマテラピーはみなさんに寄り添い、役立ち、癒してくれると思うのです。

ですが、漠然とアロマテラピーといっても何をするのか、よくわかりませんよね。

ここでは、難しい用語などはなるべく使わず、わかりやすく、簡単にアロマテラピーの世界をみなさんに紹介できたらと思います。

では、アロマテラピーの世界へ入ってみましょう!

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第1章 アロマテラピーって何?

アロマ

アロマテラピーとは

アロマテラピーというのは、植物から採取される天然成分100%のエッセンシャルオイルを、症状によって使い分けて、心身を健やかに保ち、健康を促す芳香療法です

エッセンシャルオイルの成分には心身をリラックスさせたり、人間の自然治癒力を高めたりする、様々な働きがあります。

これらの働きによって、心身の不調を改善し、全身のバランスを整えていきます。

アロマバスや、マッサージ、吸入やクラフト作成など、エッセンシャルオイルの利用方法は様々ありますが、毎日の生活に取り入れていくことで、ゆっくりと、全体的に、心身の健康維持や美容を保っていきます。

そして掃除や洗濯に使うことで環境にも配慮できます。

アロマテラピーはホリスティック(全身的)な療法です

患部だけを治療する対症療法とは違って、全身的なバランスを整えていきます。

体の症状と心の症状を両方同時にケアしていきます。

気づいたら、なんだか調子がいい、気分がいいと感じる方が多いのも納得です。

始まりと歴史

では、簡単に、アロマテラピーという言葉の始まりや、歴史をみていきましょう。

アロマテラピーという言葉は、フランス語のaromaアロマとtherapieテラピーの造語です。

フランスの科学者ルネ=モーリス・ガットフォセによって作られました。

彼は研究中に手にやけどを負ってしまいますが、ラベンダーのエッセンシャルオイルにとっさに手をつけると、そのやけどはびっくりするくらいの速さで治っていったのです。

それから彼は研究を続け、アロマテラピーという言葉を作ったのです。

それよりもはるか昔から人々は香りとともに生活してきました。

古代エジプトでは香りは神への捧げものとして用いられていましたし、軟膏や香油としても用いられ、太陽による皮膚の乾燥から守ったりもしていました。ミイラ作りにもたくさんの香料が使われてきました。

また、古代ギリシャでは「医学の父」ヒポクラテスが、「健康は、芳香風呂に入り、香油マッサージを毎日行うことである」と言っています。伝染病予防として芳香原料を焚いたりもしていました。

ローマでは、バラがとても生活に密着していました。様々なものにバラが使われていました。

このように、はるか昔から世界中で、植物のもつ様々な効能は、人々と共に、発見されたり、研究されたり、利用されてきたのです。植物のパワーってすごいですよね。

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第2章 方法・タイプ別おすすめの精油

アロマ

では、現代の私たちは、どのような方法でアロマテラピーを楽しむことができるのでしょうか。

エッセンシャルオイルの利用方法も多岐にわたります。

色々な方法と、症状、タイプ別におすすめのエッセンシャルオイルをみていきましょう。

≪芳香浴≫

アロマディフューザーなどを使ってエッセンシャルオイルを拡散することで、部屋の空気の殺菌、浄化、リラクゼーション効果が期待できます。

おすすめのエッセンシャルオイル

【リフレッシュさせてくれるエッセンシャルオイル】

ローズマリー、レモン、ユーカリ、ペパーミント、ベルガモット、フランキンセンス、ティーツリーなど

【リラックスできるエッセンシャルオイル】

サンダルウッド、ゼラニウム、フランキンセンス、ラベンダー、ローズなど

【幸せな気分になれるエッセンシャルオイル】

イランイラン、オレンジ、ネロリ、ベルガモット、グレープフルーツ、ローズなど

【やる気が出るエッセンシャルオイル】

オレンジ、カルダモン、グレープフルーツ、レモン、ローズマリー、ジャスミン、ローズなど

【集中できるエッセンシャルオイル】

カルダモン、ブラックペッパー、ペパーミント、ベンゾイン、ユーカリ、レモン、ローズマリーなど

【ロマンティックな気分にさせてくれるエッセンシャル】

イランイラン、ジャスミン、サンダルウッド、ネロリ、フランキンセンス、ローズなど

【花粉症対策として】

カモミール・ジャーマン、ユーカリ、ラベンダー、マージョラムなど

≪吸入≫

アロマ

マグカップや洗面器にお湯(70~80度)を入れ、エッセンシャルオイルを垂らします。

マグカップには1~2滴、洗面器には1~4滴くらいが目安です。湯気を吸入します。

バスタオルなどで頭を覆うとより効果的です。

目は閉じてください。のどや鼻、肺、気管のケアやフェイシャルケアに向いています。

おすすめのエッセンシャルオイル

【インフルエンザなどの感染症対策】

ティーツリー、ユーカリ、ローズマリー、サイプレス、シダーウッド

【風邪、花粉症の鼻づまり対策】

ペパーミント、ローズマリー、フランキンセンス、サイプレス

≪塗布、湿布≫

アロマ

冷水、お湯にエッセンシャルオイルを垂らして、タオルを浸して絞り、患部に当てます。

濡れたタオルの上に乾いたタオルをのせると、温度が冷めにくくなります。

痛みや腫れ、こりや疲れの緩和に効果的です。

冷湿布は一時的な炎症時に、温湿布は慢性的な肩こりや腰痛などに効果的です。

おすすめのエッセンシャルオイル

【痛みをやわらげてくれる鎮痛作用のあるエッセンシャルオイル】

カモミール・ローマン、クラリセージ、ゼラニウム、ブラックペッパー、ペパーミント、マージョラム、ヤロウ、ユーカリ、ラベンダー、レモングラス、ローズウッド、ローズマリー

【興奮を鎮めてくれる鎮静作用のあるエッセンシャルオイル】

イランイラン、オレンジ、カモミール・ジャーマン、クラリセージ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジャスミン、ネロリ、パチュリー

≪マッサージ、オイルトリートメント≫

アロマ

エッセンシャルオイルを希釈するオイルのことをキャリアオイルといいます。

キャリアとは運ぶということを意味しています。
(オイルの種類によってもいろいろな効果・効能を期待できます。)

キャリアオイルにエッセンシャルオイルを入れて混ぜます。濃度は1~2%にします。

10mlに対して、2~4滴です。

作ったマッサージオイルで皮膚の上を少し圧をかけて、滑らせるようにマッサージしてください。

≪入浴、手浴、足浴≫

入浴では、呼吸と皮膚、両方からエッセンシャルオイルの成分を取り入れることができます。

入浴はリラックスしたり、リフレッシュしたり、良い気分転換になりますし、身体も温まり神経や肉体を緩めてくれますよね。

また、時間がない時などは、手浴、足浴でも良い効果を期待できます。 (手・足には経穴(ツボ)もたくさんあります。)

浴槽にエッセンシャルオイルを最大5~6滴いれます。
(水に混ざりにくいので、天然塩や乳化剤に混ぜると良いと思います。)

おすすめのエッセンシャルオイル

【朝のリフレッシュタイムに】

レモン、ローズマリー、

【夜のリラックスタイムに】

ラベンダー、カモミール・ローマン、

【シェイプアップを目指す方に】

ジュニパー、サイプレス

≪うがい≫

殺菌力の強いエッセンシャルオイルをコップで薄めてうがいをすると、ぜんそくや風邪の予防になります。

≪クラフト作成≫

エッセンシャルオイルを使っていろいろなものを作ることができます。

無添加のシャンプーやリンス、ボディソープがあれば混ぜるだけで、お好みの香りのものをつくれます。

他、化粧水や乳液、クリーム、石鹸など、実験のように簡単に作ることができるので、興味のある方はぜひ、作ってみてください。

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第3章 エッセンシャルオイルの吸収のされ方

アロマ

エッセンシャルオイルは体内に入るとき、大体、以下の3つのルートを通ります。見てみましょう。

・鼻から脳へ

エッセンシャルオイルを鼻から吸い込むと、鼻の奥の嗅上皮の粘膜に付着し、嗅覚細胞のレセプターと結びつきます。

ここで、芳香分子は電気信号に置き換わります。

そして本能的な感情や欲望を司る大脳辺縁系を刺激して、また、血管や内臓の働きを調整する自律神経系、ホルモンを調整する内分泌系、ウィルスや細菌から身を守る免疫系の3つのシステムを統括する視床下部に到着します。

その結果、芳香成分の電気信号は、大脳辺縁系、視床下部の働きを活性化し心身共にバランスを取るのです。

・鼻から肺へ

エッセンシャルオイルの成分は、呼吸で取り込まれ、器官を通り、肺へいきます。

この時にも作用するため、咳を沈めたり、痰を取り除いたりの効果につながります。

肺からは粘膜から吸収され、血液へいきます。血液から全身へ運ばれます。

・皮膚から血液へ

アロマバスやアロマトリートメントをすることで、私たちは皮膚からも吸収します。

皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織に分類されます。

表皮では、細菌や異物から身を守るため、バリアゾーンがあり、そのため、ほとんどの物質は表皮ではねかえされ、皮膚の内部にたどり着けません。

しかし、エッセンシャルオイルの芳香成分は分子の大きさがとても小さいので、通り抜けることができます。

皮膚内部へ入った成分は皮下組織の毛細血管から入り、全身へ運ばれます。

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第4章 アロマテラピーの禁止事項

チェック

エッセンシャルオイルは天然のものだからと言って100%安全というわけではありません。

70~100倍ほどに濃縮されているため、その作用はとてもパワフルです。

使用法によっては、かえって体調を悪化させる可能性もあります。

安全にアロマテラピーを楽しむために、注意事項をみていきましょう。

注意事項

・絶対に飲まないでください。

エッセンシャルオイルの成分には、粘膜を荒らしたり、毒性の成分を含むものもあります。

もし間違えて飲んでしまった場合は多量の水を飲んで体内からエッセンシャルオイルを出しましょう。

その後体調が優れない場合は速やかに病院で治療を受けてください。

・原液を直接肌につけないでください。

エッセンシャルオイルには植物の成分が高濃度で濃縮されています。基本的には薄めて使いましょう。

濃度は最大2%。肌の弱い方は1%に薄めてください。

・安全なエッセンシャルオイルを選びましょう。

純度が100%のエッセンシャルオイルを選びましょう。

色々なマーカーで出ているのできちんと成分をチェックしてください。

・保管場所や使用期限を守りましょう。

エッセンシャルオイルの成分は空気や熱、光などの影響を受けやすく、変質しやすいものです。

劣化を防ぐためにも、遮光性のあるボトルで密閉し、冷暗所で保管してください。

また、空気に触れると劣化しやすいため、開封後は1年以内に使い切りましょう。柑橘系は半年で使い切りましょう。

・通院中、投薬中の方は医師に相談の上使用しましょう。

エッセンシャルオイルの成分の中には、薬品の成分をを妨害するものもあるかもしれません。

担当の医師に了解を得て使用するようにしましょう。

・幼児、子供の使用は極力避け、使用する場合は薄めて使いましょう。また、妊娠中の方は特に気をつけてエッセンシャルオイルの選択をして使いましょう。

エッセンシャルオイルの中には、通経作用(滞っていた月経を通じさせる作用)があるものもあります。

リラックスを促すなど、妊婦さんに勧められるものもありますので、確認して使用しましょう。

・アレルギーテストをしてから使用しましょう。

エッセンシャルオイルの中には、皮膚刺激を伴うものもありますし、人によってはアレルギー反応を起こす人もいます。

パッチテストでチェックしてから、自分にあったエッセンシャルオイルを見つけてください。

パッチテストのやり方

エッセンシャルオイルとキャリアオイルを腕の内側に塗布して、直後から1日~2日様子を見る。

皮膚にかゆみや発疹がでたらアレルギー反応を起こしていると考えられます。

反応がでたらすぐに石鹸で洗い流し、タオルでやさしく拭いて乾かしてください。

・光毒性のあるエッセンシャルオイルに注意

柑橘系のエッセンシャルオイルには日光に当たると塗布した部分がシミになることがあります。

使用量を少なくして、皮膚へ塗布した後、4~5時間は直射日光を避けてください。

・エッセンシャルオイルにはそれぞれ、禁忌があります。確認して使用しましょう。

禁忌表(該当する方は、欄右側のエッセンシャルオイルは使用しないでください。)

高血圧

ペパーミント、ユーカリグロブルス、ローズマリー

てんかん

シダーウッド、セージ、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、ヤロウ、ユーカリディベス、ローズマリー

乳幼児

シダーウッド、シナモン、セージ、バジル、ヒソップ、フェンネル、ベチバー、ペパーミント、ヤロウ、ユーカリグロブルス、ラベンダー、ローズマリー

腎臓の障害

ジュニパー、フェンネル、ブラックペッパー

妊娠初期

原則としてエッセンシャルオイルの使用禁止。特に、ラベンダー、ローズ、カモミールは気を付ける。

妊娠中期・後期

アンジェリカ、キャロットシード、クラリセージ、クローブ、シダーウッド、ジュニパー、ジャスミン、シナモン、セージ、ニアウリ、ネロリドール、タイム・チモール、バジル、パルマローザ、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、メリッサ、ヤロウ、ユーカリグロブルス、ユーカリシトリオドラ、ラベンダーストエカス、レモングラス、ローズマリー

授乳期

シダーウッドアトラス、シナモン、セージ、バジル、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、ヤロウ、ローズマリー

光毒性

アンジェリカ、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット,マンダリン、ユズ、レモン

敏感肌

オレガノ、クローブ、サイプレス、シナモン、ジュニパー、ジンジャー、タイム、ティーツリー

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第5章 エッセンシャルオイルのグループと効能

アロマ

エッセンシャルオイルとは植物から採取したオイルです。

エッセンシャルオイルには、たくさんの種類があり、各々のエッセンシャルオイルには、それぞれに効果、効能があります。

好きな香りを気楽に楽しむことが一番いいとは思いますが、それだけにとどまるのは、もったいないくらい、エッセンシャルオイルにはパワーがあるのです。

ですので、簡単にでも植物のイメージをつかむと、もっと香りを活用できることと思います。

また、同じ植物でも、その抽出部位によって異なるエッセンシャルオイルになります。

例えば、ビターオレンジを見ていくと、果皮の部分はビターオレンジ、花の部分はネロリ、小枝や若葉の部位だとプチグレン、という様に、一つの植物が数種類のエッセンシャルオイルになるのです。

そして、その抽出部位にはそれぞれ特徴的な効能があります。ざっくりと抽出部位ごとのイメージをみていきましょう。

皮(果実の皮)のグループ

オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ベルガモット等

イメージとしては、元気、ポジティブ、ハッピーなどです。リフレッシュできるものが多いです。

花のグループ

ジャスミン、ネロリ、ローズ、イランイラン、カモミール等

イメージとしては、女性性、ホルモン、美、華やかなどです。肌にも良いものが多いです。

葉のグループ

ティーツリー、パチュリ、ユーカリ、レモングラス等

イメージとしては、矢、攻撃(ウィルス等)などです。殺菌、抗菌作用のあるものが多いです。

木のグループ

サンダルウッド、シダーウッド、ローズウッド等

イメージとしては、大地に根を張る、安定、安心などです。心を落ち着けたり、する効果が多いです。

樹脂のグループ

フランキンセンス、ベンゾイン等

イメージとしては、血、傷を治すなどです。木を修復する樹脂のよう働きです。

樹果のグループ

ジュニパー、ブラックペッパー

イメージとしては、次世代エネルギー、パワーが強いなどです。

このように、抽出部位によって、それと似たような効果効能を期待できるものが多いです。興味深いですね。

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第6章 心へのアプローチ

悩み

いい香りを嗅ぐと、気分が明るくなったり、やる気がでたり、多くの方はもうすでに経験済みではないでしょうか。

心と身体はつながっています。心に何かしらトラブルが起こると、身体の健康にも大きな影響を及ぼします。

強いストレスがかかると、脳の視床下部に伝わり、身体の調整役である自律神経の働きが乱れます。

自律神経が乱れると、眠れなくなったり、食欲がなくなったり、体温調節に異常をきたしたり、動機がしたり、うつ症状がでたり、身体に様々な変調をきたします。

天然成分であるエッセンシャルオイルは、視床下部にすぐ到達し、この自律神経の乱れを調整してくれます。

その結果、心と身体の不調を改善してくれるのです。

また、エッセンシャルオイルには、心を穏やかにしてくれる鎮静作用や、気分を高めて、やる気を出させてくれる作用や、集中力を高めてくれる作用などがあり、自分の症状にあわせて臨機応変に選び、活用することで、メンタルケアに役立ちます。

心の不具合によって体調も優れなかったり、仕事も集中できなかったりしますよね。

そのような時に、エッセンシャルオイルは、きっと役に立ってくれるでしょう。

では、症状別に、どんなエッセンシャルオイルを選んだら良いのか、ここでは、エッセンシャルオイルの精神的作用、おすすめのエッセンシャルオイルなどをみていきましょう。

まずは、仕事など、集中したいのにボーっとしてしまうとき、気分転換したい時には、柑橘系の果皮であるレモンやグレープフルーツ、葉のティーツリーやユーカリ、ローズマリー、ペパーミントなどがおすすめです。

これらは、リフレッシュ効果が高く期待できます。

場の空気を変えるという効果もねらって、エアーフレッシュナーとして利用したり、クリームとしてこめかみに塗ったりしても良いと思います。

アロマディフューザーを使って拡散させるのもいいですね。

次に、不安や心配、プレッシャーなどで身体が緊張しているときは幸福感を与えてくれる華やかな花のエッセンシャルオイルや、心を落ち着かせてくれる樹木のエッセンシャルオイル、また、気持ちを明るくしてくれる柑橘系などをセレクトしてみましょう。

サンダルウッドやイランイランは催淫効果があり、気持ちをゆったりさせ、緊張がほぐれますし、ベルガモットは天然の抗うつ剤と呼ばれることもあるほどです。

他にも、ジャスミン、プチグレン、ネロリ、ラベンダー、ベチバー、フランキンセンス等もおすすめです。

そして、もう精神的に疲れすぎて無気力になっているときなどは、鼓舞してくれるような、心身を温めたり、活性化してくれるようなエッセンシャルオイルを用いて、身体に刺激を与えてあげましょう。

体を温めてくれるものは心も温めてくれます。

南国の植物であるカルダモンやレモングラス、気の滞りを解消してくれる効果のあるオウシュウアカマツやローズウッド、加温効果のあるジンジャー、ブラックペッパー等。この他にもジュニパーやユズシダーウッドなどもおすすめです。

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第7章 身体へのアプローチ

フットマッサージ

エッセンシャルオイルは、身体の不快な症状にも役立ってくれます。

病院に行くほどではないけれど、改善したいというトラブルにも効果的なセルフケアになります。

たとえば、エッセンシャルオイルは、抗ウィルス作用、殺菌作用の高いものがたくさんあるのですが、これらを使うことによって、風邪やインフルエンザなどに役立ちます。

抗ウィルス作用、殺菌作用のある成分が、体内のウィルスを鎮めてくれます。

また、鎮痛作用、消炎作用、血行促進作用をもつエッセンシャルオイルもたくさんあります。

これらは、肩こり、腰痛などに役立ってくれます。

身体に吸収されやすいエッセンシャルオイルの成分は血中に混ざって全身に運ばれ、痛みをやわらげてくれます。

また、アレルギー疾患に関しては、抗アレルギー成分を含むものを使ったり、痒みを止める作用のあるもの、呼吸器の炎症を緩和させてくれるもの、などを使えば症状が緩和され、改善につながっていきます。

急性症状のある方はすぐに医療機関へ行った方がいいですが、症状はあっても薬を飲むほどではない、というグレーゾーンの病気の方、未病の方にアロマテラピーは最も効果を発揮します。

では、ここでも症状別におすすめのエッセンシャルオイルをみていきましょう。

風邪やインフルエンザに効果のあるエッセンシャルオイルは、ティーツリー、ユーカリ・ラジアタ、ユーカリ・グロブルス、ラバンサラ、レモンなどです。

ティーツリーは強い殺菌力をもつ成分が含まれています。

身体に入ったウィルスを攻撃し、体内で暴れる前に働きを抑えてくれます。

特に、咳やのどの痛みの呼吸器系の症状におすすめです。

ユーカリ・ラジアタ、ユーカリ・グロブルス、ラバンサラには、免疫力を高め、自然治癒力の働きを高めてくれる成分が含まれています。

また、痰を排出する作用のある成分も含まれています。(ユーカリ・ラジアタは抗カタル(鼻水、痰など)、ユーカリ・グロブルスは気管支の方に有効です。)これらは初期の風邪には大変有効です。

使用方法としてはアロマスプレーを作ってマスクに振りかけたり、コップの水に数滴たらしてうがいをしたり、キャリアオイルに混ぜたものを胸元に塗ったりするというものがあります。

ディフューザーで部屋の空気を浄化してもいいですね。

次に、花粉症をみていきましょう。

花粉症の症状、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなど、大変つらい症状に悩まされている方も多いと思います。

花粉症はアレルギー反応の一種です。

花粉症におすすめのエッセンシャルは、ティーツリー、ユーカリ・ラジアタ、ラベンダー、サイプレス、ペパーミントなどです。

ティーツリー、ユーカリ・ラジアタは自然治癒力を高めてくれますし、ラベンダーは交感神経の興奮を鎮め、粘膜の炎症を抑えてくれます。おすすめ方法は吸入です。

マグカップや洗面器にお湯を張り、エッセンシャルオイルを垂らして、蒸気を吸い込みます。

あとは、オイルや軟膏を作って、胸元に塗るのも良いでしょう。

次に、頭痛はどうでしょうか。

頭痛には、筋肉の緊張をほぐす作用のあるものや、鎮痛作用、血液循環を良くする作用のあるエッセンシャルオイルがおすすめです。

ラベンダーやバジルは鎮痛効果、レモンやペパーミントなどは血行促進効果がありますので良いでしょう。

オイルにエッセンシャルオイルを混ぜ、こめかみや首筋に塗って、軽くさすってあげると痛みがやわらぎます。

次に、肩こり・腰痛におすすめのエッセンシャルオイルです。

慢性的な筋肉の緊張により起こっているコリによるものでしたら、リラックス効果のあるオレンジスィートや、血行促進作用のあるラバンジン、鎮静作用のあるラベンダーなどがおすすめです。

アロマバスにして入浴したり、オイルでマッサージしてあげると効果的です。

急性のぎっくり腰などは冷湿布で冷やしてあげてください。

次に皮膚のかゆみやかぶれに効くエッセンシャルオイルです。

私たちの皮膚はバリア機能が落ちると、ウィルスや細菌のような異物を体内に侵入させてしまいます。

そうすると、水虫ですとか、ニキビ、皮膚炎を起こしてしまいます。

アロマテラピーでは、こうした皮膚のトラブルに対して有効な働きをします。

抗菌、殺菌作用をもつエッセンシャルや、抗炎症作用をもつエッセンシャルオイルなど多種多様な効能をもつものがあります。

しかし、シミを作り出す光感作性をもつものや、かぶれを起こすものもあるので、必ずパッチテストを行なってから使ってください。

細菌にきくエッセンシャルオイル

ゼラニウム、ティーツリー、ペパーミント、ラバンサラ、ラベンダー、レモン、ローズウッドなど

炎症を抑えるエッセンシャルオイル

カモミール・ジャーマン、カモミール・ローマン、タイムリナロール、ヨーロッパアカマツなど

痛み、かゆみを抑えるエッセンシャルオイル

カモミールジャーマン、ウィンターグリーン

血行、新陳代謝の促進

サイプレス、ヘリクリサム、レモン、ローズマリーカンファー

ホルモン調整

サイプレス、ゼラニウム、クラリセージ、タイムリナロール

ストレスの軽減

イランイラン、ゼラニウム、ラベンダー、ローズウッド

収れん、皮脂の分泌調整

サイプレス、ゼラニウム、ペパーミント、ローズウッド

エッセンシャルオイルをオイルやワセリンに混ぜて、患部に塗ってください。

次に、女性の身体のトラブル、月経や更年期にきくエッセンシャルをみていきましょう。

アロマテラピーは、この分野において、とても威力を発揮します。

女性の身体はホルモンの影響をとても受けやすいものです。

エッセンシャルオイルには、女性ホルモンと同様の働きをするものがあり、不足している女性ホルモンを補い、エストロゲンとプロゲステロンのバランスを整えることができます。

それに加えて、鎮静作用や鎮痛作用のあるエッセンシャルオイルを組み合わせることで月経や更年期に関わる痛みや全身の不快症状を軽減することができるのです。

注意事項としては、通経作用(月経をおこす)のあるエッセンシャルオイルがあるので、妊娠の可能性のある方や、妊娠中の方は主治医と相談のうえ行ってください。

月経による腰痛、腹痛などの痛みには、鎮痛作用のある、バジル、プチグレン、クラリセージ、マンダリンなどがおすすめです。

月経によるむくみなどには、水分代謝促進の効果のある、サイプレス、ジュニパーなどがおすすめです。

月経によるイライラや憂鬱の気分のトラブルに対しては、リラックス作用、鎮静作用のあるエッセンシャルオイルをえらびましょう。クラリセージやベルガモット、ゼラニウムなどがおすすめです。

更年期障害は、女性ホルモンの一つ、エストロゲンの減少が深く関わっています。

エストロゲンには、妊娠に備えて子宮内膜を増殖させたり、コラーゲンを生成して肌に弾力を与えたり、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を防いだり、骨を強くしたり、様々な働きがあります。

ところが、更年期になると、卵巣機能が衰え、エストロゲンの分泌が減少します。

これらのことにより、自律神経が乱れ、頭痛、腰痛、肩こり、ほてり、イライラやうつなどの気分障害が起こりやすくなります。

また、動脈硬化や、骨粗鬆症、高脂血症、肥満なども発症しやすくなります。ですので、体内で、女性ホルモンと同様の働きをするクラリセージやセージ、スターアニスなどを取り入れたり、不快症状にあうエッセンシャルオイルを組み合わせるとかなり症状は改善されると思います。

ですが、婦人科の病気をお持ちの方は必ず主治医に相談してからお使いください。

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第8章 アロマでクラフト作成 レシピ

ひまわり茶

エッセンシャルオイルを楽しむ時に、いくつかそろえておくと便利なものがあります。

それらをみていき、実際に作り方もみてみましょう。

◇バスソルトを作りたい方

用意するもの、天然塩、エッセンシャルオイル、容器

・容器に天然塩30gとお好きなエッセンシャルオイルを4滴いれて混ぜる。

◇エアフレッシュナーやアルコール水を作りたい方。

用意するもの、スプレーボトル、精製水、無水エタノール、エッセンシャルオイル

エアフレッシュナー

・無水エタノール5mlにお好きなエッセンシャルオイルを20滴加えて希釈する。(エッセンシャルオイルは水に溶けにくいため)

そこへ精製水45mlを加えてよく振ります。スプレーボトルへ移し替えます。

◇マッサージをしたい方

用意するもの、 容器、キャリアオイル、エッセンシャルオイル

・ボディ用キャリアオイル50ccにエッセンシャルオイルを20滴入れて振る。

◇クリームを作りたい方

軟膏

用意するもの、みつろう、ホホバオイル、エッセンシャルオイル、耐熱容器、竹串

・鍋にお湯を沸かし、耐熱性ガラスボウルにみつろう5gホホバオイル20mlを入れ、湯煎で溶かす。

溶けたら容器に入れる。少し固まり始めたら、エッセンシャルオイルを5~10滴入れて、竹串などでよくかき混ぜる。

床にトントンと打ち付けて空気を抜く。完全に冷めたら蓋をする。

◇クレイパックをしたい方

用意するもの、クレイ、精製水、はちみつ、エッセンシャルオイル

・容器にクレイ30gと精製水適量を入れてペースト状になるまでよく混ぜる。はちみつ小さじ2分の1と、エッセンシャルオイル1~2滴を加えさらに混ぜる。

◇シャンプーリンスボディソープを作りたい方

・無添加ボディシャンプー 100mlにエッセンシャルオイルを10~15滴いれて混ぜる。

・無添加シャンプー・リンス 50mlにエッセンシャルオイルを10滴いれて混ぜる。。

◇化粧水を作りたい方

用意するもの、容器、無水エタノール、エッセンシャルオイル、精製水

容器に無水エタノール10mlにエッセンシャルオイルを4滴以内でいれ、振る。精製水90mlをいれて、さらに振る。

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まとめ

達成

アロマテラピーについて、簡単に説明させていただきましたがいかがでしたか。

たくさん種類がありすぎて、わけがわからない方もいらっしゃると思います。

自分の気になる症状のところを見ていただいて、そこに載せてあるエッセンシャルオイルの1本から、まずははじめてみませんか。

きっと、なんとなく心地よいとか、身体が軽い、というように、ゆっくりですが、変わっていくと思います。

私も、本書を執筆していくうちに、いろいろな角度からもっと勉強したい気持ちになってきました。

奥深いアロマテラピーの世界が皆様の世界を彩ってくれることを願っております。

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