水ぼうそうってこんな病気
強いかゆみのある水疱が全身にたくさんできる
水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルスによる感染症で、潜伏期間は約2週間。
患者のくしゃみやせきを通して、あるいは発疹に接触することでうつります。
非常に伝染力が強いため、兄弟がかかるとほとんどうつりますし、保育園や幼稚園での集団感染も良く見られます。
かかり始めには虫さされのような赤い発疹が現れます。
38度ぐらいの熱が出ることもありますが、出ないこともあります。
発疹は半日~2日ほどで全身に広がり、強いかゆみのある水疱に変わり、それがつぶれて黒いかさぶたになっていきます。
まれに水痘脳炎、ライ症候群などの合併症が起こることがあります。
水ぼうそうそのものは、発疹が出てから1~2週間で治りますが、治っても水疱帯状疱疹ウイルスは体の中で生きていて体調を崩したときなどに、神経に沿って激しい痛みを生じる帯状疱疹になって現れることがあります。
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水ぼうそうってどんな症状?
- 発熱
- 発疹
強い発疹がかゆみの強い水ぶくれに
直径2~3cmくらいの赤い発疹が頭皮や顔、おしりやおなかなどに現れ、半日ほどで全身に。
発疹は数時間~半日の間に徐々に透明な水疱へ変わっていきます。
熱は出ないこともありますが、出ても37~38度程度です。
水疱のでる程度には個人差があり、頭皮、外陰部(がいいんぶ)、口の中、まぶたの裏側などにできることもあります。
かゆみが強いので機嫌が悪く、かきむしってしまうので注意が必要です。
水疱はしだいに乾いてかさぶたに
水疱は3~4日もするとしだいに乾き、黒っぽいかさぶたに。
のピーク時には、赤い発疹、水疱、かさぶたが入り混じった状態になりますが、1~2週間の間にはすべての水疱がかさぶたに変わっていきます。
発疹にふれることでもうつるので、すべての水疱がかさぶたになるまで外出は控えましょう。
ごくまれですが、合併症として、水痘脳炎、ライ症候群などが起こることがあります。
命にかかわるので、意識がなくなったり、けいれんが見られたらすぐに病院へ行きましょう。
水ぼうそうの治療とケアの方法って?
水疱のかきこわし対策がケアのポイント
かゆみを抑え、水疱をかきこわさないように注意するのがケアのポイントです。
つめが伸びていないかチェックし、つめを短く切っておきます。
赤ちゃんがいやがらなければ手袋をはめておいてもいいでしょう。
病院では、かゆみが強いときには抗ヒスタリン剤入りの軟膏が、すでにかきこわしていて化膿する心配があるときは抗生物質入りの軟膏や飲み薬が処方されます。
軟膏の一つひとつの水疱にていねいに塗ってください。
口の中に水疱ができているとしみるので、刺激物や熱いものは避け、やわらかくのどごしのいいものを与えましょう。
感染のごく初期なら、アシクロビルという抗ウイルス剤で発疹を抑える治療をすることもあります。
水疱がかさぶたになるまでは入浴はひかえ、おしりをシャワーで流す程度に。
また、、水疱がつぶれると衣類や寝具が汚れるので、肌着やパジャマをこまめに着替え、シーツや枕カバーも汚れたら取り替えてあげてください。
1才を過ぎたら任意で予防接種を
1才になれば、任意で予防接種を受けることができます。
予防接種をうけても1~2割り程度の赤ちゃんは自然感染することがありますが、かかったとしても予防接種を受けておけば症状はかるき症状は軽くすみます。
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