タグ別アーカイブ: 子供の病気

おたふくかぜ~耳下腺がはれて、食欲が落ちる~

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おたふくかぜはこんな病気

耳の下からあごにかけてが腫れる

おたふくかぜの症状
ムンブスウイルスの感染で耳下腺(じかせん)が腫れて痛くなる病気です。

正しくは「流行性耳下腺炎」といいます。

腫れるのは片方だけのこともありますが、数日後に反対側も腫れてくることが多いようです。

両方のほおとあごがぷっくりしておたふくのお面のように見えるのがおたふくかぜと呼ばれる由来です。

おたふくかぜにかかると耳下腺だけでなく、しばしばほかのだ液腺(顎下腺〈がっかせん〉・舌下腺〈ぜっかせん〉)も同時に炎症を起こします。熱は38~39度ぐらいになることもありますが、出ないことも。

はれた部分は、ふれるとややかたくなっていて痛みを伴いますが、2~3日目がピークで、その後1週間~10日で治まります。

ムンプスウイルスは、耳下腺やだ液腺だけでなく、すい臓や睾丸(こうがん)、卵巣などの内分泌腺(ないぶんぴつせん)、脳や髄膜(ずいまく)、脊髄(せきずい)などを侵し、合併症を起こすことがあります。

1才になれば、任意ですが予防接種を受けることができます。

合併症の心配も多いので、受けておくといいでしょう。




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おたふくかぜの症状

耳の下のはれと痛み、発熱が現れる

おたふくかぜの症状
ウイルスに感染してから2~3週間後に、耳の下からあごにかけての部分がはれてきて、押すと痛がります。

左右同時にはれることも多いのですが、最初は片方だけはれ、1~3日後にもう一方がはれてくる場合もあります。

その一方で、感染してもほとんど症状が出ないケースも3~4割ほどあります。

症状があまり出ず、かかったかどうかはっきりしないときは抗体検査を受けるといいでしょう。

無菌性髄膜炎や難聴などの合併症に要注意

おたふくかぜで注意したいのは、合併症です。

発病して4~10日たっても熱が下がらず、頭痛や嘔吐(おうと)などの症状が伴うときは、無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)を併発していることも考えられるので、すぐに病院へ。

また、すい臓の炎症のために強い腹痛が起こることもありますが、耳下腺のはれが引くころには治ります。

そのほか、難聴の後遺症を残すこともあるので、呼んでも振り返らない、テレビの音をしきりに大きくしたがる、など聴覚に異常が見られたら、病院で聴力の検査をしてもらいましょう。

思春期以降に感染すると、男の子は睾丸炎、女の子は卵巣炎を起こすことがあります。

おたふくかぜの治療とケア

やわらかく食べやすいメニューを工夫して

だ液腺が炎症を起こしているため、だ液が出にくく消化能力も落ちています。

ものをかむときにはれたところが痛むため、スープやプリンなど、やわらかく、のどごしのいいメニューを用意してあげましょう。

口の中が荒れやすくなっているので、食後の湯冷ましや麦茶を与えて清潔にしてあげてください。

はれや痛みがあるときは冷やしてあげて

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いやがらなければほおやあごなどに冷たいタオルなどを当て、はれた部分を冷やすといいでしょう。

はれが引くまでは外出を避け、家で静かに過ごします。

お風呂は熱が下がって1日経ってから入るようにしてください。

合併症の心配もあるので、必ず受診しましょう。

病院では、痛みが強いときは鎮痛剤が処方されるなど、対症的な療法が行われます。




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感染する病気~乳幼児に感染する病気の基礎知識~

感染症

病原体が侵入して起きる病気

感染症とは、体内にウイルスや細菌、真菌などの異物が入って起こる病気です。

感染で様々な症状が起きるのは、異物=抗原に体が防御しようと働くため。

たとえば、熱が38度以上になると体内に侵入したウイルスの繁殖が抑えられ、39度を超えると白血球がより異物を攻撃しやすくなることがわかっています。

また、せきや鼻水には病原体を放出する役割があります。

つまり、発熱やせきなどの症状は、どれも体が侵入した病原体と闘っている証なのです。

また、病原体により、発疹や目の充血など、その病気特有の症状が現れる場合もあります。

ただ、中には病気に感染しても「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」といって症状が現れない例も。

かかっても、ごく軽くすむケースもあります。

感染する病気は自然に治るものも多い

病気と闘っている間、体の中では病原体に対する免疫も作られています。

そのため、多くの感染する病気は、特に薬を使わなくても自然に治っていきます。

ただ、体は病原体に対して過剰に反応する傾向があり、たとえばのどの炎症が強すぎるときなど、症状を和らげたほうがラクになることも。

そんな時、医師は症状に合わせた薬を処方することもあります。

また、直接ウイルスや細菌に効く薬がある病気では、抗ウイルス薬や抗生剤での治療が施されたりもします。

赤ちゃんは感染症にかかりやすい

赤ちゃんは大人と比べて感染症にかかりやすいのですが、それはまだ病原体に出会ったことがなく、免疫がほとんどないためです。

ただし、ママから免疫を受け継いで生まれてきますから、小さなうちはあまり病気にかかりません。

しかし、その免疫は徐々に減っていき、生後5~6ヵ月を過ぎると感染症にかかりやすくなります。

このころ、赤ちゃんも公園に出るなど行動範囲が広がり、ママ以外の人と接する機会が増えるためでもあるのでしょう。

また、ママから受け継いだ免疫は、ママがかかったことがある病気の免疫に限られます。

結核や百日(ひゃくにち)ぜきのように、そもそも免疫が伝わりにくい病気もあります。

ですから、生後5~6ヵ月以前でも病気にかかることもありますし、低月齢でかかると概して思い症状になりがちです。

感染経路はせきやくしゃみによる飛沫感染が多い

多くの感染する病気は、人から人へうつります。

ウイルス感染はせきやくしゃみ、鼻水により病原体が体の外に飛び散り、それを吸い込むことによりうつる飛沫感(ひまつかんせん)がほとんど。

またウイルスや菌を含んだ鼻水、目やにをふいたティッシュ、タオル等にふれたために、病原体が口から入る場合もあります。

日本脳炎など、中には動物や昆虫を介して感染する病気も。

また、破傷風(はしょうふう)のように菌が土中にいて、感染する場合もあります。

せきやくしゃみなどで感染する病気を防ぐには難しいのですが、中には予防接種のワクチンで防ぐことが可能な病気もあります。

ワクチンがある病気は、いずれも自然に感染すると命にかかわったり重大な後遺症を残すおそれのある病気ばかり。

赤ちゃんは感染すると重症になりがちですから、ワクチンで予防できるものはぜひ防いであげたいものです。




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感染する病気一覧~特に幼児期~

かぜ症候群(急性上気道炎)

上気道でウイルスが炎症を起こす

主な症状:発熱・せき・鼻水・下痢・嘔吐

詳しくはこちら

突発性発疹症

突然の高熱と全身の発疹が特徴

主な症状:発熱・発疹

詳しくはこちら

はしか(麻疹)

高熱が続き、合併症も心配な感染症

主な症状:発熱・発疹・せき・鼻水・目の充血

詳しくはこちら

風疹(三日ばしか)

軽いはしかのようだが、あなどれない

主な症状:発熱・発疹

詳しくはこちら





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風疹(三日ばしか)~軽いはしかのようだが、侮れない~

風疹と予防接種

風疹(三日ばしか)ってどんな病気?

ほとんど2~3日で治るが、合併症を起こすことも

「三日ばしか」とも呼ばれるように、はしかに良く似た症状で発疹も全身に出ますが、はしかほど重症にならず、熱も発疹も2~3日で治ります。

原因は風疹ウイルスでくしゃみやせきなどによって飛沫感染(ひまつかんせん)します。

はしかの場合、高熱が出て3~4日したら発疹が出ますが、風疹の場合は発熱と同時に発疹が出てきます。

首や耳の下のリンパ節が腫れるのも特徴です。

軽くすむことが多いのですが、まれに風疹脳炎や関節炎などの合併症を起こすこともあります。

また、妊娠初期にかかると、お腹の中の赤ちゃんが難聴、白内障、心臓病などを伴う先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)を発症することがあります。

風疹(三日ばしか)はどんな症状?

風疹(三日ばしか)の主な症状

  • 発熱
  • 発疹

発熱と同時に発疹が。リンパ節の腫れも見られる。
風疹の症状
感染してから2~3週間すると、38度前後の発熱とほぼ同時に小さな赤い発疹が全身に広がります。

リンパ節も腫れるため、首や耳の下にふれると小指の先くらいの大きさのグリグリができているのがわかります。

白目が赤く充血したり、のどが赤くなって痛んだり、軽いせきが出ることもありますが、2~3日すれば熱も下がり、発疹もあとを残さずきれいに消えていきます。

ほとんどの場合、軽くすむことが多いのですが、気をつけたいのがウイルスが脳に入って起こる風疹脳炎です。

意識がぼんやりするような症状が見られたら、すぐに病院に連れて行きましょう。

また、血小板減少性紫斑病、関節炎などの合併症を起こすこともあるので、完治するまでは安静を心がけましょう。




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症状がほとんどでないケースも

症状が軽いと熱もほとんど出ず、発疹もごくわずかなため、ウイルスに感染したことに気づかないで終わってしまうこともあります。

これを「不顕性感染」と呼んでいます。

かかったかどうかはっきりしないようなときは医師に相談し、抗体検査を受けるといいでしょう。

風疹(三日ばしか)の治療とケアについて

発疹が消えるまでは家で安静に

熱が高いときには水分補給を十分にします。

赤ちゃんがかかった場合、合併症はほとんどなく、軽くすむことが多いのですが、熱がなくても発疹が消えるまでは外出を控え、家で静かに過ごさせましょう。

発疹は多少かゆみを感じることもありますが、強くかきすぎるとますます赤くなるので、かかせないように注意してください。

風疹ウイルスは感染力が強いので、発疹のあるうちはお友達との接触を避け、保育園などに通っている場合はお休みさせましょう。

妊婦さんと接触させないのもマナーです。
風疹と妊婦さん

予防接種で感染を防ぐことができる

風疹は感染力が強い病気ですから、地域的に流行することもあります。

予防接種は、1才になると受けられるので、2才になるまでに必ずワクチンを接種するようにしましょう。

なお、予防接種を受けた子供からうつる心配はないので、ママが妊娠中でも安心して受けさせてください。





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はしか(麻疹)~高熱が続き、合併症も心配な感染症~

子供のはしか

はしか(麻疹)ってこんな病気

高熱が出て全身に発疹が。重い合併症が現れることも

麻疹ウイルスが、くしゃみやせきを通して鼻やのどの粘膜についてうつります。

潜伏期間は10~12日くらいで、その後、38度前後の発熱とともに、せきやくしゃみ、鼻水といったかぜに似た症状が現れます。

その後、目が充血したり、口の中に発疹ができたり、皮膚に赤い発疹が出て全身に広がるなどの症状が現れます。

気をつけたいのが合併症で、麻疹ウイルスによる肺炎、気管支炎、中耳炎(ちゅうじえん)などが起こる心配があります。

特に、他の病原菌が感染して細菌性肺炎になると重症になります。

また、非常にまれですが、ウイルスが脳に侵入して麻疹脳炎を併発すると、けいれんや意識障害を起こし、治ってもまひや知的障害などの後遺症を残す場合があります。

時には命にかかわることもあるので、注意が必要です。

さらに、完治して4~5年後に亜急性硬化性全脳炎(あきゅうせいこうかせいぜんのうえん)を起こすことも。

これは、知能の低下、けいれん、意識障害などの症状が徐々に出てくる病気です。

はしか(麻疹)はどんな症状?

はしか(麻疹)の主な症状

  • 発熱
  • 発疹
  • せき
  • 鼻水
  • 目の充血 など
始まりは、かぜに似た症状

かかり始めの2~3日は38度前後の発熱、せき、鼻水、目やになど、かぜに似た症状が現れます。

3~4日目になると、それまでのかぜのような症状が一変し、目が充血し、ほおの内側の粘膜に小さな口内炎のような白っぽいぷつぷつが数個から数十個現れます。

これはコプリック斑と呼ばれるはしか特有の症状で、はしかの早期発見に役立ちます。
コプリック斑

再度の高熱とともに全身に赤い発疹が現れる

3~4日続いた熱はいったん下がりかけ、その後半日から1日後に再びあがり始めます。

このころから、小さな赤い発疹が耳の後ろあたりから出始め、胸、おなか、背中から手足の先へと出て、3~4日もすると全身に広がります。

その間も高熱が続き、顔がはれぼったくなったり、口の中がただれたり、目の充血や目やに、下痢などの症状が見られることもあります。

せきも激しく、赤ちゃんはぐったりします。

はしかの経過

発病後7~10日たつと熱が下がり、食欲が出て少し元気になりますが、完全に体力が回復するのは熱が下がって2週間くらいたってから。

赤い発疹は茶色くなり、1ヶ月ほどで消えていきます。




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はしか(麻疹)の治療とケアの方法は?

熱が下がり発疹が消えるまでは第一安静に

麻疹ウイルスに有効な薬はなく、症状に応じた治療が中心になります。

中耳炎や肺炎など、2次的に起きる細菌感染の予防のため、抗生物質も処方されるので、医師の指示通りに飲ませてください。

熱が高かったり、全身症状が悪いときは入院する場合もあります。

熱が下がり発疹が薄くなるまでは、家の中で安静に。

高熱が続くので、脱水症状を起こさないためにも水分をたっぷり与え、温めすぎや着せすぎに注意して熱を発散させるようにします。

入浴は熱が下がって3~4日経ってからにしましょう。

1才になったら予防接種を

はしかは感染力が強い病気なので、1才になったら必ず予防接種を受けましょう。

まだ予防接種を受けないうちに、はしかにかかった子供に接触した場合は、1歳未満の赤ちゃんなら接触後6日以内にガンマグロブリンを注射することで、1才以上なら接触後72時間以内に予防接種を受けることで発病を予防したり、軽くすませることができます。

まずは、すぐに医師に相談してください。





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突発性発疹症~突然の高熱と全身の発疹が特徴~

突発性発疹症

突発性発疹症(とっぱつせいほっしんしょう)はこんな病気

赤ちゃんの初めての発熱として多い病気

突然の高熱で発病して、熱が下がると同時に赤くて細かい発疹がパラパラでてきます。

2才ごろまでの乳幼児に特有の病気で、特に生後4~5ヵ月から1才までの時期に多く見られます。

生後初めての発熱がこの病気という赤ちゃんも多いことでしょう。

約90%は1才以下に発症し、1歳の時点ではほぼ100%の赤ちゃんが免疫を持っているとされます。

つまり、1才になるまでにはすでに感染しているということです。

感染はしていても症状が現れない不顕性感染も多いのです。

原因は主にヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)です。

人のだ液中に潜んでいることから、赤ちゃんに口移しや同じ食器で食べ物を与えることによって感染するのではないかとも考えられています。

HHV-6の他HHV-7やエコ-18というウイルスでも同様の症状が現れるため、突発性発疹症に何回かかかることもあります。

突発性発疹症はどんな症状がでるのか?

突発性発疹症の症状

  • 発熱
  • 発疹
突然熱が出て、熱が下がると同時に発疹が現れる

突発性発疹症の症状

元気だった赤ちゃんが突然39~40度の高熱を出します。

鼻水やせきといった症状はほとんど見られません。

高熱にびっくりするかもしれませんが、熱のわりに赤ちゃんの機嫌は悪くなりません。

熱は高いまま3~4日続き、突然下がります。

それと同時か翌日あたりに、赤くて細かい発疹が、顔、おなかや背中などの体幹から出始めます。

かゆみはありません。

発疹は2~3日間は目立ちますが、徐々に茶色いしみになり、そのうち消えていきます。




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熱の上がり始めのけいれんに注意!

熱の出始めに熱性けいれんを起こす赤ちゃんもいます。

初めてけいれんを起こしたときは、あわてず様子を観察し、落ち着いたらなるべくその日のうちに受診しましょう。

赤ちゃんによっては母乳やミルクの飲みが悪くなったり、夜泣きをすることもあります。

下痢や嘔吐を伴うケースも20%程度ありますが、ほとんどの場合4~5日で治ります。

突発性発疹症の治療とケアは?

まずは水分をたっぷり与え、安静に

高熱が出ている間は汗をかき、水分不足になりがちです。

こまめに水分を補ってあげましょう。

湯冷ましや麦茶などを少しずつ、何回にも分けて飲ませましょう。

熱が高いときは衣類を1枚減らしたり、寝具を薄いものに替えるなど、涼しく快適に過ごせるように工夫してください。

発疹が消えるまでは室内で安静に過ごし、発疹のあるうちは入浴を控えます。

熱が出たら、まず小児科へ

突発性発疹症との診断が確定するのは、熱が下がって発疹が出てからです。

この間は他の病気の可能性も否定できないので、ママの判断で、「生後初めての高熱=突発性発疹症」と決めつけず、熱が出た時点で一度小児科へ行きましょう。




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かぜ症候群(急性上気道炎)~上気道でウイルスが炎症を起こす~

赤ちゃんの病気

かぜ症候群(急性上気道炎)ってこんな病気

上気道がウイルスの感染によって炎症を起こす

鼻からのど、気管の入り口にかけての上気道が炎症を起こした状態を総称して

「かぜ症候群」=「かぜ」

と呼んでいます。

細菌が原因のこともありますが、ほとんどはウイルスが原因です。

ウイルスが鼻やのどの粘膜から侵入すると炎症反応が起き、鼻水、鼻詰まり、せき、喉の腫れ、発熱や嘔吐、下痢などの症状となって現れます。

炎症の起きる部位によっては、急性鼻炎、急性咽頭炎(きゅうせいいんとうえん)、急性気管支炎などと呼ばれることもあります。

かぜの症状がこれほど多いのは、原因となるウイルスが引き起こす症状にそれぞれ特徴があるからです。

ウイルスは200種類以上あるとも言われ、秋から冬にかけてはやるもの、夏にはやるもの等様々です。

くしゃみやせきでだ液が飛び散ったときなどに人から人へうつる為、流行期には抵抗力の弱い赤ちゃんを人ごみに連れ出さないといった予防策も大切です。

主な症状はどういったものがあるのか?

主な症状

  • 発熱
  • せき
  • 鼻水
  • 下痢
  • 嘔吐

かぜをひいた子のそばで遊んだり、かぜの季節に人ごみに出てウイルスに感染した場合、1~3日後に鼻水、鼻詰まり、せき、微熱などの症状が出始めます。

のどを診察すると赤く腫れていることも。

その後、しだいに熱が上がって呼吸や脈拍が速くなる、鼻が詰まって母乳やミルクが飲みづらくなる、ゼロゼロとタンが絡まったようなせきをするなどの症状が見られるようになりますが、多くの場合、ピークはひき始めの2~3日間。

その後は自然に少しずつ軽くなり、1週間ほどで治ります。

下痢や嘔吐、発疹などの全身症状が出ることも

ウイルスが胃や腸に感染すると、下痢や嘔吐など、消化器に症状が出ることがあります。

下痢や嘔吐が続くと体の水分が不足して脱水になることもあるので、注意が必要です。

ウイルスの種類によっては口の中や皮膚に発心ができたり、目が充血したり、目やにが出たりすることも。

関節痛や全身の倦怠感(けんたいかん)といった症状が出ることもありますが、赤ちゃんの場合、うまく表現できないのでひどく泣いたり、ぐったりしたり、食欲がなくなったりしてきます。




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治療とケア

病院ではそれぞれの症状に合わせた薬が処方される

熱がそれほど高くなくても、せき、鼻水などかぜの症状が強いとき、嘔吐や下痢があるとき、1歳未満の赤ちゃんでかぜの症状が出たときは受診します。

病院では症状に合わせて解熱剤、鼻水を止める薬、せき止め薬、気管支拡張剤、たんを溶かす薬などが処方されます。

また、二次感染による気管支炎、肺炎、急性中耳炎などの合併症を予防するために抗生物質が出されることもあります。

医師に十分に説明を聞き、目的や使い方を理解した上で指示通りに使いましょう。

水は欲しがるだけ飲ませてあげると良い!

家庭でのケアのポイントはこまめな水分補給。

湯冷まし、麦茶、果汁、ベビー用イオン飲料などを少しずつ、何回にも分けて飲ませましょう。

母乳やミルクは欲しがるだけ与えます。

食欲がないときは、おかゆやスープ、ゼリーなど、口当たりがよくツルンと飲み込めるものを。

熱の出始めは寒気がするので温めて。

熱が上がりきると体がほてって熱くなるので、衣類や寝具を薄いものに替えて涼しくします。

いやがらなければ額やわきの下、ふとももの付け根などを濡れタオルなどで冷やしてもいいでしょう。





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